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アンモナイトは、Cephalopoda(頭足類)の仲間です。Cephalopoda(頭足類)は、以下の3つに分けられます。
アンモナイト亜網(ゴニアタイト目・セラタイト目・アンモナイト目と進化していくアンモナイト全体を指す)はデボン紀はじめに出現し、その祖先は、バクトリテス類(オウムガイ類のオルソセラス目からシルル紀に派生した種類)から進化したと考えられている。
初期のアンモナイト類は、まっすぐな殻を持っていた。ゴニアタイト目は、デボン紀後期からぺルム紀まで繁栄したが、ぺルム紀末期までには絶滅してしまった。ぺルム紀中期に出現したセラタイト目は、ぺルム紀末期の生物の大絶滅を乗り越え、三畳紀を通じて繁栄した。しかし、三畳紀中期にはアンモナイト目も出現し、ジュラ紀、白亜紀を通して大繁栄することになるが、セラタイト目はそれに押されるように、三畳紀末には絶滅してしまった。
また、隆盛を極めたアンモナイト目も白亜紀には減少しはじめ、異常巻き(不規則な形)や複雑な巻いたもの、鉤状のもの、一部巻いたものなど、様々な形が発達した。そして白亜紀の終わり(6500万年前)にはついに恐竜とともに完全に地球上からいなくなり絶滅してしまった。
ゴニアタイト目 Goniatitida
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セラタイト目 Ceratitida |
アンモナイト目 Ammonitida |
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アンモライト研究所標本より
オウムガイ類はカンブリア後期に出現。オルドビス紀には様々な種類に派生したが、古生代末にはオウムガイ目以外は絶滅した。唯一の残存種はNautilus(ノーチラス属)。
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初期はまっすぐ及びややカーブした形
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デボン期以降は巻いた形が多い
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●オルソセラス目 |
●オウムガイ目(Nautilida)
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※これらのオウムガイ類化石は左2つがモロッコ産、右2つがドイツ産 |
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※オルソセラス目&オウムガイ目の全体想像図 (illustrated by M.Sakai) |
アンモライト研究所標本より
鞘形類は、コウイカ目(Speiida)・ツツイカ目(Teuthida)・タコ類[八腕目](Octopoda)・コウモリダコ目(Vempyromorpha)・べレムナイト類(Belemnitida)に分けられる。べレムナイト類(Belemnitida)は中生代ジュラ紀に出現しましたが、白亜紀の終わりから第三紀の初期にかけて絶滅しました。
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●ベレムナイト目(Belemnitida) |
●ベレムナイト目(Belemnitida)
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※これらのベレムナイト化石はイギリス産 |
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べレムナイト目の一種の全体想像図と化石部分(illustrated by M.Sakai)
※体の鞘の部分が化石となり保存される。又の名を「矢石」といいます。
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頭足類の進化図
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※「アンモナイト」は、現在、生存している「オウムガイ」よりも、古い生物でオウムガイの祖先だと思われていますが、実は、オウムガイのほうが歴史が古く、アンモナイトの祖先が、「オウムガイ類」なのである。
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アンモライト研究所標本より
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